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安全製品[2] 防毒マスク
Contents
3000シリーズ
吸収缶を1個装着する小型・軽量・無金属の防毒マスクです。視野の広いコンパクトな2種類の面体に2タイプ6種類の有機ガス用吸収缶と無機ガス用吸収缶をラインアップしていきます。
6000シリーズ
吸収缶を2個装着するデュアルカートリッジタイプです。通気抵抗は低く、吸収缶の除毒能力時間の長い防毒マスクです。面体には、半面形面体3サイズと全面形面体2サイズをご用意し、皆様の顔にぴったりとフィットする安全性の高い防毒マスクです。6000シリーズ吸収缶は、有機ガス用をはじめ酸性ガス用や亜硫酸ガス用など幅広く対応いたします。
有機ガスモニター
3M有機ガスモニターは作業のあいだ衿元に留めておくだけ。作業を中断することなく、個人ばく露濃度測定に必要なエアーサンプリングが行えます。

▼有機溶剤とは
 一般に他の物質を溶解させる性質を持つ液体有機化合物を有機溶剤といいます。酒の成分であるエチルアルコールも有機溶剤のひとつです。現在の「有機溶剤中毒予防規則」では、このうちの54種類を規制対象としています。また、有機溶剤そのものではなくてもトルエン入り塗料などのように有機溶剤が入っているものを有機溶剤含有物と呼び、併せて規制の対象としています。
日本での使用量は石油化学工業の発展や需要の増加で1960年代から急増し、実際には500種近くが使われているといわれています。これらの有機溶剤は、様々な製品の製造過程において必要不可欠なものとして広く使用されています。しかし、その便利さの半面、有機溶剤は体内に取り入れることによって急性・慢性の中毒を引き起こすという恐ろしい一面を持っています。
有機溶剤中毒
 有機溶剤中毒は、急性中毒と慢性中毒に分けられています。
 高い濃度の有機ガス・蒸気を吸入することで起こる急性中毒は、酒に酔ったのと同じように中枢神経に作用し麻酔作用を示します。そのため、意識を失って倒れることがあります。すぐに救出されなければそのまま有機ガス、蒸気を吸い続けることになり、死に至る危険があります。また、意識を失わなくとも酩酊状態で足場などからの墜落事故などにもつながりかねません。
 慢性中毒は、比較的低濃度の有機ガス・蒸気を長時間吸入することで起こる障害です。肝臓障害、中枢神経障害などが問題になっています。また、目や鼻咽腔の炎症なども起こることがあります。

▼防毒マスクの役割
 防毒マスクは、呼吸する環境の空気中の有害ガスをろ過・除去し、清浄な空気で呼吸が行えるようにするための呼吸用保護具です。呼吸缶に入っている活性炭が有害ガス・蒸気を除去します。従って、使用者がいる空気に酸素が18%以上含まれていない現場では使用できません。また有害ガスの種類や濃度がわからない場合も使用できません。
 吸収缶は必ず対象ガスに応じたものをお選びください。

▼吸収缶について
 吸収缶は活性炭の吸着現象を利用して、環境中の空気から有害ガス・蒸気を除去するものです。吸収缶の吸着能力は有限であり、ある量の有害ガス・蒸気を吸着すると吸収缶の飽和現象が起こり、有害ガス・蒸気が吸収缶を通過してしまいます。この現象を「吸収缶が破過する」といいます。「破過した」吸収缶のまま防毒マスクを装着していても、有害ガス・蒸気は吸着されず、吸入してしまうことになります。それを防ぐためには各作業場所の環境濃度や個人ばく露濃度を測定し、使用濃度に適する吸収缶の有効時間を計算・推定し「破過」する前に新しい吸収缶に取り替えることが必要です。
▼吸収缶の交換
 理論計算上の有効時間を過ぎた吸収缶は絶対に使用しないでください。
 吸収缶の有効時間は使用する有害物質の種類や作業場所の濃度、温度、湿度、作業者の呼吸量、保管方法などにより左右されます。作業環境・作業時間から推測し、十分な吸収能力のある吸収缶を選択して下さい。
 吸収缶の使用時間については、当該防毒マスクの取扱説明書及び破過曲線図、メーカーへの照会結果などに基づいて、作業場所の空気中に存在する有害物質の濃度、温度や湿度に対して余裕のある使用限度時間を予め設定し、その設定時間を限度に交換してください。
 また、使用中に臭気を感じたり、異常を感じた場合には直ちに新しい吸収缶にお取替えください。
吸収缶の交換時期の目安
感覚的な目安
・息苦しさを感じたとき
・臭気を感じたとき
・異常を感じたとき
物理的な目安
・有効時間が過ぎたもの
・保存の状態がわからないもの
・破損/変形したもの

▼防毒マスクの規格改正
防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶 粒子捕集効率試験方法
試験粒子
塩化ナトリウム(NaCl)
フタル酸ジオクチル(DOP)
濃度
50mg/m3以下(NaCl)
100mg/m3以下(DOP)
粒径
0.06−0.10マイクロメートル(NaCl)
0.15−0.25マイクロメートル(DOP)
流量
毎分85リットル
試験時間
100mg供給するまで(NaCl)
200mg供給するまで(DOP)
防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶の捕集効率と区分
S
試験粒子に固体の塩化ナトリウム(NaCl)を用い測定

試験粒子に液体のフタル酸ジオクチル(DOP)を用い測定
粒子捕集効率
S1
L1
区分1:80%以上
S2
L2
区分2:95%以上
S3
L3
区分3:99.9%以上
粒子捕集効率試験での試験粒子は、固体粒子である塩化ナトリウムか、または液体粒子としてフタル酸ジオクチルを使用し、粒径、流量、試験時間ともより厳格な試験となっています。その結果として、3段階に分類され、最も捕集効率の高いものを区分3とし、低いものを区分1としています。

▼防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶<ろ過材>の役割
 吹きつけ塗装や農薬散布などで使用される有機溶剤は、ガス・蒸気の状態と液滴の細かい粒、すなわち霧状の飛沫(ミスト)の状態で存在しています。防毒マスクの活性炭は、有機ガス・蒸気を吸着し除毒しますが、このようなミストは活性炭に吸着させることができません。粒子状物質であるこのミストは、活性炭の目詰まりを起こすだけでなく、より細かなミスとは活性炭の粒と粒の間を通り抜け体内に吸入されてしまいます。吸収缶の内側に塗料の色が現れたりするのはミストが吸収缶を通過したという証拠です。
 新たな防毒マスクの規格により「防じん機能を有する防毒マスク」が盛り込まれ、防じんマスクと同様の国家検定試験において、その性能別に2タイプ6種類に区分されました。「防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶」の<ろ過材>部分は、有機ガス・蒸気とミストなどの粒子状物質が混在する環境下において粒子状物質を捕集する役割と果たすとともに、活性炭も目詰まりを防いでいます。
 3Mでは防じんマスクで培われた不織布技術により、以前より高性能のろ過材を開発してきました。その全てが新たな国家検定試験に合格し、皆様の健康を守っています。

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